はじめに
株式投資といえば「安く買って高く売る」というイメージが強いですが、実はそれ以外の方法でも利益を得ることができます。中でも注目されているのが「プレミアム投資」です。
プレミアム投資とは、アメリカの株式市場で広く使われている「オプション取引」を活用して、株の売買を約束する代わりに報酬（プレミアム）をもらう投資法です。米国市場は世界で最も規模が大きく、オプション市場も非常に活発。そのため、安定した追加収入を狙える手段として人気があります。
この記事では、プレミアム投資の仕組み、メリットとリスクを初心者向けにわかりやすく解説します。
今回は、短い動画でイメージをつかんでもらいながら、プレミアム投資の基本から活用方法までを解説します。👉 まずはショート動画をご覧ください！
プレミアム投資とは？
オプション取引では「株を買う権利」や「株を売る権利」をやり取りします。その中で投資家が「権利を売る側」になると、相手から**プレミアム（オプション料）**を受け取ることができます。
つまりプレミアム投資とは、**「株の売買を引き受ける代わりに先にお金をもらう投資」**なのです。
方法① プット売り（Put Sell）
プット売りは「株を買う約束」をする取引です。
「この株を○ドルで買います」と宣言
その代わりにプレミアムを受け取れる
株価がその価格より下がると、買う義務が発生する
💡 例：アップル株が150ドルのとき「140ドルで買います」と約束し、1株あたり2ドルのプレミアムを受け取る。
株価が140ドル以上 → 約束は実行されず、2ドルがそのまま利益
株価が140ドル以下 → 140ドルで株を買う義務発生。ただし実際には「欲しかった株を割安で手に入れた」とも言える
👉 欲しい株を安く買いたい投資家に向く戦略です。
方法② カバードコール（Covered Call）
カバードコールは「株を売る約束」をする取引です。すでに株を持っている人が、さらに収益を得たいときに活用します。
「この株を○ドルで売ります」と宣言
その代わりにプレミアムを受け取れる
株価がその価格を超えた場合は、約束した価格で売却する義務がある
💡 例：テスラ株を200ドルで100株持っている「220ドルで売ります」と約束し、プレミアムを受け取る。
株価が220ドル未満 → 売却せず、プレミアムだけが利益
株価が220ドル超 → 220ドルで売却義務。ただし売却益＋プレミアムで収益が得られる
👉 株を保有しながら安定収入をプラスできる戦略です。
メリット
- 1. 即時収入がある 契約時点でプレミアムが口座に入るため、待たずに収益が出る。
- 2. 利回り向上 配当や値上がり益に加え、プレミアム収入が加わるので資産効率が高まる。
- 3. 戦略の幅が広がる 「安く買いたい」「持っている株から収益を増やしたい」など目的に応じて使い分けられる。
デメリット・リスク
1. 株価急落リスク
プット売りでは、想定以上に高い値段で株を買わされることがある。
2. 株価急騰リスク
カバードコールでは、株が大きく値上がりしてもそれ以上の利益を逃す可能性がある。
3. 知識が必要
オプション取引の仕組みを理解していないと、思わぬ損失につながる。
まとめ
米国株のプレミアム投資は、株の売買を「約束」することで報酬を得る投資法です。プット売りなら「欲しい株を安く買う＋プレミアム収入」、カバードコールなら「株保有＋配当＋プレミアム収入」と、うまく活用すれば収益の柱を増やすことができます。
ただし、リスク管理が欠かせません。株価が大きく動くと、思わぬ損失や機会損失が生じます。必ず余裕資金で取り組み、仕組みを理解してから実践することが大切です。
「配当だけでは物足りない」「資産運用の収益を増やしたい」方にとって、学んでみる価値のある手法といえるでしょう。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な判断はご自身の責任にてお願いいたします。
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